てんかんはそのほとんどが投薬による治療になります。大きくはまずバルプロ酸かカルバマゼピンを投薬されます。
これを第一選択といいます。これである程度発作の回数を減らすことが出来ますし、ほとんどこの第一選択だけで大丈夫な例も多数あります。
しかし第一選択だけでは完全に発作を無くせない場合には、完全抑制を目指して第二の薬を投薬します。
この時、一般的には最初に投薬した薬もある程度有効と考えて第二の薬は第一の薬との併用療法でスタートします。

ここで選択肢に挙げられるのがラミクタールです。
ラミクタールは成分名称をラモトリギンといってスペクトラムの広いてんかんの治療薬です。
ラミクタールは発作の抑制効果が強いだけでなく、長期投与による副作用が少ないことが特徴的です。
てんかん治療は基本的に薬を飲み続ける事が求められるため、この副作用が少ないという特徴は患者さんの生活の質を向上させるのにつながりやすいです。

ラミクタールは部分発作・全般発作のどちらにも効果を発揮します。
さらにラミクタールには双極性障害における気分エピソードの再発・再燃に対しても適応があり、気分の変動を抑えてくれる効果があります。
また妊娠可能な女性にも使いやすい薬剤なので、非常に便利です。
しかしながら使い方を間違えると副作用として重症薬疹を起こす作用がありますので投与初期には注意が必要です。
最初は少ない量から始めて徐々に増やしていくのが重症薬疹を予防するためには大切です。
ただし、少量ではてんかん発作を抑制する効果は出ないので、最初の数か月は薬に慣れる期間でありこの間に発作が収まらなくても心配しないで大丈夫です。

ラミクタールの主な副作用である重症薬疹は最初の2ヶ月で現れるのが一般的です。
もし重症薬疹が現れたらただちに服薬を中止しなければいけません。
またカルバマゼピンを併用している場合には、頭痛やめまい、車酔いのようなカルバマゼピンの副作用が強くなる場合もありますが、これはカルバマゼピンの量を減らすことで改善されます。

ラミクタールは双極性障害の治療にも使用される

てんかんは大脳が過剰に電気信号を発射することによって、痙攣が起きたり意識障害が起きるなどの発作が発生する病気です。
ラミクタールには、脳の興奮を抑えることで、てんかんを予防する作用があります。

一方、双極性障害は躁状態と鬱状態を繰り返す病気になります。
以前は心の病と考えられていましたが、近年は脳の神経伝達に問題があって引き起こされると考えられるようになりました。
ラミクタールに含まれているラモトリギンには脳の興奮を抑える働きがあるので、気分の変動を抑える効果が期待できます。
そのためラミクタールは双極性障害の治療薬としても用いられているのです。

双極性障害の躁状態になると、やたらとはしゃいだり怒りっぽくなったり感情を抑えることが難しくなります。
鬱状態に入ると、今度は気分が落ち込んでやる気がなくなってしまったり悲観的になったりします。
人には誰しも気分の浮き沈みはあるものですが、躁状態と鬱状態はどちらも行き過ぎてとても両極端な状態になっています。
双極性障害になると、その両極端な状態を行ったり来たりするようになります。
また、双極性障害は再発率が高いことも知られており、長期間の治療が必要とされています。
鬱状態の時には本人も自覚があるので医療機関を受診しますが、躁状態の時には本人は気分が良いので自覚がなく医療機関を受診しないことも原因の1つです。

双極性障害を治療せずにそのまま放置してしまうと、再発する周期が短くなっていきます。
社会に適合できなくなって失業したり、躁状態の時にギャンブルにのめり込んで破産してしまうこともあります。
ラミクタールを始めとする治療薬を使って、上手く症状をコントロールすることが重要です。
ラミクタールには重い副作用はありませんが、服用する際には少量から始めて効果を確かめながら徐々に増やしていくのが一般的とされています。